読者の皆さまへ①
Visit Finland
改めまして御礼
まずは読者の皆さまキートス(フィンランド語でありがとう)!アルファベットで綴るとKiitosと書くのですが、さっぱりした爽やかな謝辞で、フィンランド語の中でも大好きな言葉のひとつです。ロックバンドやアーティストが舞台の上で❝Kiitos!❞と叫んだ日にはかっこよすぎてキャアキャアいってしまうほど、Thank youとはほど遠い、エキゾチックな響きでもあります。
それはさておき、自然、教育、保育、社会福祉にサンタクロースやデザインとフィンランド名物から始めて、住んで暮らしてみたフィンランド在住者の視点から幸福や男女平等、ワークライフバランスについてまで、幅広く書いて参りましたが、いかがでしたか?
SNSでもリアルでも
当ニュースレターをTwitterで拡散すれば多く方から「いいね」がつき、素敵なコメントを付きでRTしてくださったり、リプくださる方も。Facebookでシェアしたら、そこでも思いがけず多くの方から「読んでるよ!」のコメントがバタバタとついて驚くやらニヤついてしまうやら、でした。
また、外出先で会った人から思いがけずお褒めの言葉をいただいたり、配信後すぐにほぼ毎回メールで読後感想文を送ってくださる人もいて。これがまた、大手のメディアへの寄稿記事ではなく、全くの自己責任で書いているお手紙なので、手ごたえもまたズシーンと大きく、心の支えになるのです!
節目とともに
Harri Tarvainen
3月は日本では年度末なので、大きな節目を迎える月ですね。私は2004年の3月にフィンランドに渡ってきたので、在住年数がひとつ増える月として数えています。一昨年の今頃は、ラヒホイタヤという社会福祉の総合資格コースを卒業し、昨年の今頃は自閉症障害者ホームで働き始めました。
今年、在住17年目を迎える私は、丸一年働いたところで、もう絶対外国人の私に心を開いてくれることなどなさそうだとあきらめていた、職場で一番シャイなフィンランド人の同僚とも打ち解け、ジョークを飛ばし、少し深い話もできるようになりました。
一年経ってからある時突然「……で、あなたは何でフィンランドに来たの?」とおずおずと聞く不器用で人間らしいところがフィンランド人らしくて、日本人ぽくもあっていいなぁと思って、私は思わずニヤニヤしてしまいました。「それはね……」
どこへ行くのか
Visit Finland
夏至が6月末にくるフィンランドは、実はもう日照時間も長く、イースターシーズンに突入します。ぐじゃぐじゃにとけた雪が濡らす道を歩けば、芽をふくらませたネコヤナギや、ぽっかり穴の開いた雲の隙間から春色の空がのぞいています。
このように太陽エネルギーがすぐそこに感じられる今、私は次回以降お届けするニュースレターのテーマを書きだしているところです。フィンランド語、フィンランド料理やスイーツ、フィンランドの結婚や離婚、育児にムーミンと、話題はつきません。
上記以外でも当ニュースレターで扱ってほしいテーマやご質問がある方はどうぞ、こちらの質問箱をご活用ください。お待ちしてます。
ニュースレター読者の皆さまにおかれましても、良い春をお迎えください!
靴家さちこ:(くつけさちこ)フィンランド在住ライター。青山学院大学文学部英米文学科を卒業後、米国系企業、ノキア・ジャパンを経て、2004年よりフィンランドへ移住。共著に『ニッポンの評判』『お手本の国のウソ』(新潮社)、『住んでみてわかった本当のフィンランド』(グラフ社)などがある。
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